息子が過敏性腸症候群になって

息子が過敏性腸症候群と診断されて、本人の生活は一変し、私の心は壊れていきました。

病気に便乗する

息子は、学習支援センターにお世話になっています。
完全不登校ではなくなりました。


それでも、1週間に2日ほど欠席をします。
欠席した日の夜、仕事を終えて帰宅すると、
息子は、いつもより楽しそうにパソコンに向かっています。
画面の向こうの誰かと話をしながら
オンラインゲームをやっていることが多いです。


イラっとします。
この感情が、私を苦しめます。


病気を口実に、怠けているのではないか。
朝の腹痛はさほどひどくなく、本当は行けたのに休んだのではないか。
人より勉強が遅れているのだから、勉強すれば良いのに。
夕食の手伝いくらいできるでしょ。
明日も休むんじゃないか。


次々と負の感情が沸いてきます。
でも、口にしてはいけません。
ぐっと言葉を飲み込み、感情を殺します。
息子に何か話しかけようものなら、感情を抑えきれずに色々と言ってしまいそうになるので、お風呂に入ります。


言葉にならない感情が、涙となって溢れ出てきます。

後悔

私には人間力も親力もないのに、躊躇なく子供を育てる道をチョイスしてしまいました。


人口減少は、国力低下に直結する喫緊の問題なのでしょうが。


結婚や子育てをしないと、人として劣るわけではないでしょ。
結婚も子育ても選択肢の一つなんだという風潮があっても良いと思います。


生涯単身に比べると、結婚して子供を産み育てることが当然(優遇?)としたような制度が設けられていて、税制面で控除を受けられなかったり、賃貸物件や病院の入院などで連帯保証人の問題が起きたり、何かと窮屈な思いをしますので、国の方針に沿ってしまうんですよね。


私は、学生の間に子育て教育と金融教育が必要であることを公約に掲げてくださる政治家さんが出てきてくださる事を切望しています。


子育ては、マタニティ期も幼少期も大変ですが、第二次性徴期のホルモンバランスや心の変化に対応する親の心構えのような基礎知識も教えておいてもらわないと。


大人になる前に、その覚悟を持って人生設計を立てる必要性もあるのではないかと。

生きていけるか

過敏性腸症候群は、うつ病のひとつだと思っています。
うつ病も併発したという表現が正しいかもしれません。


息子には、双極性障害ではないかと思われる症状が見受けられます。
息子を見ていると、
休日は、軽躁状態で多弁・積極的言動、些細なことへの攻撃的な発言が気になります。
平日の朝は、抑うつ・睡眠障害・意欲低下など、挙げたらきりがないマイナスの状況です。


生命に執着した人類は、確実に医療を進歩させてきた。
心については、等閑にしてきたのかもしれない。
事実、心の病気が蔓延した現代、精神病の治療法は確立されていない。


過敏性腸症候群は、命に関わる病気ではないけれど、
精神的に生死をさまよう病気です。


息子と「この病気と生きていけるか」について話したことがあります。
息子は「生きていける気がしない」と答えました。
学校へ行く、仕事に行く、そんな日常が手に入らないのです。