息子が過敏性腸症候群になって

息子が過敏性腸症候群と診断されて、本人の生活は一変し、私の心は壊れていきました。

笑うことを忘れた

できないことを探してばかり。
日々への不満ばかり。


普通ってなんだろう。


朝が憂鬱。
(息子は)「今日もお腹が痛いって言うんだろうな」


夜が憂鬱。
(息子は)「明日もお腹が痛いって言うんだろうな」


気持ちよく目覚めて、
気持ちよく眠りについたのは、
いつのことだっただろう。

闇の中

今日もまた、息子は「お腹が痛い」とベッドから出ませんでした。


何百回も、その布団にくるまった背中を見て、
「オナカガイタイ」という言葉を聞いてきました。


私の気持ちがドン底に突き落とされる瞬間です。


息子に過敏性腸症候群の診断名がついてから、
私は、関連する本を読み漁り、ありとあらゆる情報をネットで収集しました。無知の不安を払拭する為です。


明日が変わるわけでもないのに。

閉鎖的な日常

息子は、腹痛が続くと外に出ない日が続きます。
外に出る必要がないからですが。


過敏性腸症候群を起因として
二次障害のうつ病に近い症状も併発しており、
息子への言葉掛けに神経を使います。
散歩や買い物を口実に外に連れ出そうとしても、動いてくれません。


息子の生活の乱れ、無気力や孤立感からの自暴自棄などに始まり、
私の方では、家庭不和、睡眠障害、希死念慮・・・
至る所に歪みが生じてしまいます。


閉鎖的な日常は、社会との断絶を意味します。