息子が過敏性腸症候群になって

息子が過敏性腸症候群と診断されて、本人の生活は一変し、私の心は壊れていきました。

素直になりたい

気休めにしか聞こえない言葉があります。


今からの時代、学歴は関係ない。
いくつになってもやり直せる。
遠回りしているだけだから大丈夫。
不登校だった子が、難関大学に合格した。
勉強ができなかった子が、年商○億の会社を経営している。


本当?
真面目に学校に行って、コツコツ勉強頑張ってる人は、
無駄なことをしているの?


幻の成功例は聞きたくありません。


今は、素直に聞けません。

ハードル

私には「子供の仕事は勉学。毎日学校に行くのは当たり前」
という考えがありましたので、息子の不登校を受け入れられませんでした。


我が子が不登校となりますと、
そんな考えでは様々な弊害があるので、
消し去りたいのですが、消えないのです。


今も受け入れてはいません。
確固たるという思いではなく、
どうして、そんな風に思ってちゃいけないの?
という程度です。


これまで長い年月をかけて、その考えが維持できなくなった。
諦めざるを得ないという状況になった。
だから、仕方ないというところでしょうか。


ただ、ハードルは下がりました。


息子が、学習支援センターに入所して
1週間のうち、2~3日行けるようになりました。


今日は、午後から行ったなぁ。
今週は、○日行ったなぁ。
とか。


できたことを考えることで、
自分の気持ちを落ち着かせているのです。

考え方の癖

考え方の癖を変えることができたなら、
息子の病気も快方に向かうでしょう。
そもそも、過敏性腸症候群なんて厄介な心身症を患うこともなかったでしょう。


私自身が考え方を変えることができるなら、
私だってこれほど苦しむことはありません。


自分が変えられないのに、
子供に「考え方を変えたら?」とは言えません。


泣きたいのに笑うとか
苦しいのに大丈夫と言うとか
無理するのは苦痛でしかありません。


どこまでいっても、自分は自分であって、
今までの自分が今の自分をつくっているのであって、
簡単に性格が変えられるようなら、
簡単に別人格になれるってことじゃないか。